「見られている」だけでは、お客さんが来るとは限らない
閲覧数やアクセス数が増えると、集客が前進した感じがします。
実際、存在を知ってもらうには「見られること」が必要です。
でも、見た人が全員お客さんになるわけではありません。
見ている人が対象外かもしれない。何をしている人か分からないかもしれない。興味はあっても、料金や内容が分からず判断できないかもしれない。申し込みたいのに、どこから進めばいいか分からないこともあります。
だから、「見られた後」に何が起きているかを分けて見る必要があります。
見られているのに来ない時は、4つを見る
閲覧の「その先」を4つに分ける
誰が見ている?
そもそも、来てほしい人に届いているか。
自分向けと分かる?
誰の、どんな困りごとを扱うのか伝わるか。
判断できる?
内容・料金・違い・不安への答えがあり、必要か判断できるか。
次へ進める?
問い合わせ・予約・購入など、次の行動が分かるか。
この4つは、弱い場所を見つけるためのチェックリストです。
どこが弱いかを見つけて、そこだけ直すための順番です。
架空例|一人サロンは見られているのに、予約が増えない
これは架空の例です。開業当初は月40人を見込んでいたのに、最初の月は24人だったとします。SNSの閲覧自体はあるのに予約が増えないなら、閲覧数だけをさらに増やす前に、その先を見ます。
誰が見ている:近隣の20〜40代に届いているか。
自分向けと分かる:「完全予約制」「毎回同じ施術者」という選ぶ理由が見えるか。
判断できる:料金・施術内容・場所・空き日が分かるか。
次へ進める:予約フォームまで迷わず進めるか。
自分の業種で読み替える
- サロン型:施術例・料金・予約可能日・予約フォームのどこで止まるかを見ます。
- 仕入れなしのサービス型:実績・サービス内容・料金・問い合わせ方法へ置き換えます。
- 仕入れあり型:商品・メニュー・価格・購入方法・来店方法へ置き換えます。
1|見ている人は、本当に来てほしい人?
まず、「閲覧数がある=見込み客に届いている」とは限りません。
たとえば、SNSで多く見られていても、内容に興味を持つ同業者や知人ばかりかもしれません。検索からアクセスが来ていても、別の意味の言葉で検索した人が多いかもしれません。
なので、数字を見る時は「何人見たか」だけでなく、どんな人に見られているのかまで考えます。
最初に確認すること
- 今のお客さんは、何をきっかけに自分を知った?
- その入口で、自分が来てほしい人に届いている?
- 反応している人と、実際に買ってくれる人は同じ?
全部の閲覧者を特定する必要はありません。分かる範囲の材料を3つだけ集めます。
- 実際のお客さんに聞く:「何を見て知りましたか?」を、次の予約・相談・購入時に一言聞く。
- 検索から来ているなら検索語を見る:Search Console等を使っている場合は、どんな言葉でページが表示・クリックされているかを見る。
- SNSなら反応した人を見る:返信・DM・プロフィール等、分かる範囲で「どんな人が反応しているか」を見る。
まだ何も分からなければ、「誰に見られているか分からない」が現在地です。そこで「来てほしい人に届いている」と決めつけず、次から聞く・記録するところから始めれば大丈夫です。
ここが違うなら、発信内容を直す前に「誰に届ける場所なのか」を見直す方が先です。
2|見た瞬間に「自分向け」と分かる?
次に見るのは、伝わり方です。
本人には「何のサービスか」が当然分かっていても、初めて見る人には分からないことがあります。
「丁寧にサポートします」「あなたに寄り添います」「高品質なサービスです」だけでは、誰の何を助けるのかまでは分かりません。
逆に、「どんな人の、どんな困りごとに、何をするのか」が分かると、読む側は自分に関係があるか判断しやすくなります。
伝わりにくい状態
「丁寧な施術をします」 → 初めて見る人には、自分に合うサロンなのか分かりにくい。
判断しやすい状態
「待ち時間や担当者変更が苦手な人向けに、完全予約制で同じ施術者が相談から施術まで担当する」 → 誰向けで何が違うかが見える。
ここで大事なのは、格好いい言葉に変えることではありません。
相手が「これは自分の話か」を判断できる言葉にすることです。
3|申し込むか判断する材料は足りている?
興味を持ってもらえても、「必要そうだけど、まだ決められない」で止まることがあります。
この時に足りないのは、押しの強い営業ではなく、判断材料かもしれません。
たとえば、こんなことが分かる?
- 何をしてもらえるのか。
- 何はしてもらえないのか。
- 料金はいくらか。
- どれくらい時間がかかるか。
- 申し込んだ後はどう進むか。
- 他の選択肢と何が違うか。
- 自分には本当に必要なのか。
全部を長々と書く必要はありません。
でも、相手が判断するために必要な情報まで隠してしまうと、「問い合わせてから聞いてください」になり、問い合わせ自体のハードルが上がります。
「申し込まない」も含めて自分で判断できる材料をそろえる。その方が、合う人は進みやすくなります。
4|次に何をすればいいか分かる?
最後は、行動の分かりやすさです。
内容を理解し、「ちょっと相談したい」と思っても、問い合わせ先が見つからない。予約ページへ行ったけれど、何を予約すればいいか分からない。ボタンが多すぎて迷う。
こういう小さな迷いでも、そこでページを閉じる人はいます。
見る側に必要なのは、次に何をすればよいか分かることです。
今の自分に合う次の一歩が、一つ分かること。それで十分なことも多いです。
実際のお客さんに聞くと、ズレが見つかる
ここまで自分で確認しても、「自分では分かりやすく作ったつもり」から抜けにくいことがあります。
そんな時は、実際のお客さんに聞くのが早いです。
聞けること
- 何がきっかけで知った?
- 最初に見た時、何をしている人だと思った?
- 申し込む前に迷ったことはあった?
- 最終的に、何が決め手になった?
この答えは、こちらが考えた「強み」と違うことがあります。
その違いが、発信やページを直す材料になります。
私も「見られる」と「相談される」を分けて見ている
私も自分の事業で、X、ブログ、ホームページを運用しています。
閲覧数が増えたかだけでなく、どこからホームページへ来たか、どのページが見られたか、問い合わせ・予約など次の行動へ進んだかを分けて見ています。
理由は単純で、「見られたのに相談されない」なら、さらに見られる数を増やす前に直せる場所があるかもしれないからです。
集客は、何か一つの数字を増やせば完成するものではありません。
見つけてもらい、理解してもらい、必要か判断してもらい、必要な人だけ次へ進める。その流れのどこが止まっているかを見ています。
自分の発信・ページを、初めて見る人として確認する
自分のページは、内容を知っている状態で見ると分かりやすく見えます。
なので一度、「この会社を今日初めて知った」と仮定して見てみます。
プロフィールかHPを1つ開いて、4問だけ答える
①誰向け? ②何をしてくれる? ③自分に必要か判断する材料はある? ④必要なら次に何をすればいい?
説明文を書き直すのはまだ後で大丈夫です。答えられなかった場所を一つ見つければ、まず直す場所が決まります。
まとめ|見られているなら、次は「判断できる状態か」を見る
閲覧数を増やす前に、この4つを確認します。
誰が見ている?
来てほしい人に届いているか。反応する人と買う人が同じかを見る。
自分向けと分かる?
誰の、どんな困りごとに、何をするのかが伝わるか。
判断できる?
内容・料金・違い・進み方など、必要か判断する材料があるか。
次へ進める?
問い合わせ・予約・購入など、自分に合う次の一歩が分かるか。
「見られているのに来ない」は、もっと多く見られれば解決するとは限りません。見た人が自分に関係があると分かり、必要か判断でき、必要なら次へ進める状態になっているかを先に確認します。
ここから先は、必要な方だけ
次の記事以外の選択肢
ここで自分のページを直せそうなら、そのまま進めて大丈夫です。